【アトリエだより】手縫いの糸始末に込めた私達の想い

今まで、気づいてくださる
お客様は少なかったのですが、

実は、当店の革製品は
ミシン縫いの製品も
縫い始めと縫い終わりの糸始末を

全て手縫いで
丁寧に仕上げています。

ミシンを踏んでいる時間よりも
糸始末に心を注ぐ時間の方が
ずっと長いです。

ミシンの返し縫い機能でも
見た目は同じように仕上がります。

でも、強度は全く違う。

しかし、こんな手間のかかる作り方では数を作れないし、商売人としては失格でしょ。

そう言われた事もあります。

しかし、自分が自信を持ってオススメできない物を販売するくらいなら、ものづくりを仕事にする意味がありません。

天然皮革は、
動物の皮から作られる
自然からの恵みです。

革の手染めをする時は
生命を吹き込むような気持ちで
革に向き合い染めています。

それは、子供への愛情に近い感覚です。

理想の色に革が染まるまで
染めて乾かしてを何度も繰り返す。

時間と愛情を注いで
作っている手染め革だからこそ
出来るかぎり長く愛されて欲しい。

そんな想いから、手縫い仕上げの糸始末を採用しています。

皆さんの日々の笑顔のお役に立てるよう、
これからも心を込めた手染め革製品をお届けしたいと思います。